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劇場版ZガンダムIII「星の鼓動は愛」レポート

更新:2006/03/06
作成:2006/03/06

1.チケットについて

2.初日舞台挨拶 会場の様子

3.初日舞台挨拶(シネ・リーブル池袋 2006/03/04 10:55)

4.初日舞台挨拶(シネ・リーブル池袋 2006/03/04 13:10)

5.内容について(ネタバレ注意)


1.チケットについて

1.1 試写会に外れる

 雑誌の試写会抽選に外れた・・・orz

 試写会の舞台挨拶にはGacktが来る為か、オークションでは3万円近くまで高騰していたようです。

 ガッカリしながら映画館でチラシを貰って来た

1.2 チケットぴあで入手(2006/03/25)

 今回、25(土)にチケットぴあ、26(日)に劇場店頭発売の2回チャンスがありました。

 電話やインターネットは何となく不安だったので、近所のチケットぴあに並び、シネ・リーブル池袋10:55の回を無事ゲット。

 自宅に戻り、電子チケットぴあでシネ・リーブル池袋13:15の回ゲット。

 これで翌日、劇場に並びに行かずに済んだ。

 池袋や新宿の劇場は自宅から遠いので始発で出かけても不利なんですよね。

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2.初日舞台挨拶(シネ・リーブル池袋 2006/03/04 10:55)

2.1 会場の様子

 ・前回同様、映画を観る人もグッズを買う人も同じ列に並ばされ、長蛇の列が出来ていました

 ・劇場入口ではプラモ用/グッズ用/チケット用の列に別れており、前回までの大混雑が少しは改善されてました

 ・パンフレットと「劇場限定HGUC Zガンダム クリアバージョン」、サントラCD(初回限定盤)購入

  画像では分かりにくいですが、パンフレットのカミーユの部分だけ光沢処理がされています

 ・グッズコーナーでは男性スタッフ一人で対応していてやや混雑

  \500くじがあり、大きなハロのヌイグルミが当たってちょっと困惑している人がいました

 ・第一部と第二部のパンフレットも売ってました

 ・展示されていたプレイカード

 ・ショーケースの中にプラモやTOYが展示されていました

ハンブラビ3機編隊も見えます

マスターグレードシリーズ(1/100)

ガンダムMk-II Ver2.0(左)、Zガンダム Ver2.0(右)

HGUCシリーズ(1/144)

前列左からガブスレイ、ジ・オ、パラスアテネ、アッシマー

後列のサイコガンダムが巨大ですね。

 ・舞台挨拶以外の回もチケット完売しているようでした

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3.初日舞台挨拶(シネ・リーブル池袋 2006/03/04 10:55)

3.1 舞台挨拶参加者(敬称略)

   カミーユビダン役:飛田 展男

   ファ・ユイリィ役:新井 里美

   シャア・アズナブル役:池田 秀一

   パプテマス・シロッコ役:島田 敏

   アムロ・レイ役:古谷徹

   総監督:富野由悠季

 ・並び潤は左から司会、古谷、島田、富野、池田、飛田、新井

 ・司会は”恋人たち”舞台挨拶と同じ女性

3.2 上映後舞台挨拶

司会:
それでは会場の皆様へ一言ずつ自己紹介をお願い致します。
飛田さんからお願い致します。

飛田:
刻を越えて再びやって参りましたが、第三部ようやく出来上がりました。
カミーユ・ビダンをやりました飛田展男です。
よろしくお願いします!

新井:
ファ・ユイリィ役の新井里美です。
今日は皆さんに会えるのをとても楽しみにして来ました。
ラストはいかがだったでしょうか?
今日はよろしくお願いします。

池田:
えぇ・・・シャア・アズナブルというのをやっています。
池田と申します。
えぇー・・・ラストはいかがでしたか?(会場笑)
えぇー・・・

富野:
いつの間にか消えちゃったんだよね?(会場笑)

池田:
えぇ・・なんかメッセージが届いてくれればとても嬉しいと思います。
多分届いたと思いますが、ありがとう。(会場笑)

島田:
シロッコ役の島田敏です。
アフレコの現場は和やかな中にもピンと張ったいい緊張の中で仕事をさせて頂きました。
今日は本当にありがとう御座いました!

古谷:
第三部は出して貰えないかと思いましたよ!(会場笑)
なんかあんな大活躍で僕もびっくりしました。
アムロ・レイ、古谷徹です。

富野:
総監督役の富野です。(会場笑)

古谷:
役なんだあれ?(会場笑)

富野:
こういう形で20年以上経っても皆さんにお会いが出来る機会を手に入れられました。
ありがたく思っています。
今日はよろしくお願いします。

司会:
それでは早速、富野監督、お話をお伺いしたいんですが、今回のいよいよ完結編となりましたZIII−星の鼓動は愛−と言うタイトルなんですが、このタイトルはどういう意図が込められているんでしょうか?

富野:
元々のタイトルはTV版のZガンダムに汚染されている富野としては”三つ巴”で行きたかったんですが、アニメーター達の反逆がありまして「あのタイトルはガンダム過ぎるので止めて頂きたい」と言うこれは本当にそういう意見が去年の夏に出ました。
それでしょうがなくって、どういうタイトルが欲しいのかって、要するに「映画らしくして欲しい」っていう事でこういうタイトルにしました。
そしてこの年になると”愛”と言う字も平気で使えるぞ!っていう覚悟も見せていいのではないのかなと思いましたのでこういうタイトルにさせて貰いました。

司会:
タイトルについては前作もすごく素敵な”恋人たち”というまた綺麗な響きの・・・

富野:
一つには僕としては、第二部でそういうサブタイトルにしたのだから、第三部は”三つ巴”でいいんじゃないのかという・・・(会場笑)

古谷:
そのまんまって事ですね?つまり、内容が。

富野:
今、こうやって笑いが起きた通りなんですよ。
現場ではまさかこういう会話はしていないんですが、実際に作画を始めたアニメーター達がなんかゴソゴソゴソゴソ気に入らないんだよねっていう話があって、こういう事になりましたので、つまりこういう事です。
物事はあまり論理的に考えていてはいけない、時にはこういう風にアニメーター達の言う事も聞かなくちゃいけない。
アニメーター達っていうのはどういう事かって言うと普通の人々なんだから、じゃあ総監督役としてもそれは受け入れて見してやろうっていう、度量の大きい所も見たっていうのが今回の・・・(会場笑)

富野:
ホントなんだって!(会場笑)
です!

司会:
それではキャストの皆様にもお話をお伺いしたいと思います。
飛田さん、ついに今回完結編を迎えましたが、三部作を通して前作のTVシリーズからカミーユというキャラクターの中で飛田さん自身で何か変わった点というのはありましたでしょうか?

飛田:
歳取りました、や、それは僕ですけれども(会場笑)
最近のアニメーションは結構、10代は10代ないし20代の人がやるっていうのが、たぶん殆ど主流になっていると思うんですけども、僕は声の仕事の魅力と言うのは極端な話、老若男女全て飛び越えてやれる所が面白いなぁと思っているんで、今回は実年齢とはかなりかけ離れてしまいましたけれどカミーユは。
でも、そこから出てくる要するに20代のハムレットがあるんなら40代のハムレットがあってもいいだろうという感覚でやらせて頂きました。
台本も違いますし、それから絵も新作の絵もありますし、展開も変っていますし、同じ絵でも全然違う意味合いになっている所もありますし、皆さんご覧なったでしょうけど、バイザーを開けてエマさんに言う所も、TVの方ではどんどん自分の内部へ入っていくシーンだったのが見事にエマさんを叱咤激励するシーンになって、あの瞬間にもう僕の中ではこの三部作が全部繋がって最初に監督に言われた「明るく前向きな主人公にします」というのが見事にそこでピシッと一本、線が通りました。
そういう意味では変ってはいるんだけど変っていない、そういう不思議な役になりました。

司会:
池田さんは20年ぶりに同じ役でいかがでしたでしょうか?
何か変化はありましたか?

池田:
えぇ、僕も歳取りましたけど。
でも・・・20年後にこういう劇場版が出来て僕はよかったと思います。
Z、TVで放映終わって一年後に劇場版になるよりもこの20年という年月が、えぇ、あの、よかったと思います。
自分で言うのはアレですけれども・・・まぁまぁでした・・・よね?シャアも。(会場笑)
っていうような事です。

司会:
島田さんはいかがでしたでしょうか?

島田:
シロッコは1,2よりもこの3部で活躍させて頂きました。
見事に散った訳ですが、記憶に残っている中である言葉があります。
それはアフレコが二日間に渡りまして、二日目終わってから軽い打ち上げがあったんですけれども
共演していた某女優さんが一言、ポツリと「シロッコって地獄に落ちるわね!」って言われたのがとてもガンと来ました。
地獄に落ちるかどうかは今日ご覧になった皆様で判断して頂ければと思います。
三途の河を渡っているシロッコでした!
ありがとうざいました。(会場笑)

司会:
古谷さんはいかがでしたでしょうか?

古谷:
あぁ、シロッコは女の敵だよね、やっぱり。(会場笑)
クワトロ以上だよね!
クワトロもそうだけどさ。

司会:
アムロは・・・女性の・・・

古谷:
あ、女の味方のアムロ・レイです。(会場笑)
えっ?何を聞こうとしたんだっけ?

司会:
20年ぶりという事で

古谷:
あ、20年ぶりでね。
まぁ、アムロに取っては第二部がピークでした。(会場笑)
とにかくこうやって無事完結して、アムロとしてもTVシリーズと違ってちゃんとベルトーチカを好きになれて、本気で演じる事が出来たので良かったなぁと思っています。
それもやっぱり池田さんが仰ったように20年という時の流れがあって僕自身がああいう厚かましい女も受け入れられるようになったので、それで出来たんじゃないかと、はい。
ねっ?よかったですよね?(富野監督に)

富野:
あのー、その部分は本当にそうですよ。
だから、こういう事です。
むかーーしシャアが言ったセリフがあるんですけども、全部若い時の勢いのまま作らなくてよかったな、やっぱり歳を取ってから見えてくる物もあります、という事がありますので本当にシャアが言ってる通りです
「若さゆえの過ち」を冒さないで済んだという意味では本当にありがたいと思っています、ね。
ただ、今回あのセリフ一つ作るのはこういう風にね、イベントの時に古谷君が来て貰わないと収まらないんで

古谷:
違うだろ!
盛り上げる為かよ!
(会場笑)
せっかくだから池田さん言ってくださいよ!「若さゆえ」
監督で聴きたくないよね?
(会場拍手)

池田:
「認めたくないものだな」・・・でいいんだっけ?(会場笑)

古谷:
そこで止まっちゃうのかよ!
もうちょっと長いじゃないですか!

池田:
まぁ・・・「坊やだからさ」(会場笑)

古谷:
違うし!

司会:
ガンダムの中には素敵なセリフが沢山あると思うんですが、監督の中では今回の劇場版で何か印象深いシーンですとかセリフですとかありますか?

富野:
いやあの、印象深いセリフだ、印象深いシーンだ、好きなキャラクターなんてある訳無いじゃないですか。

古谷:
にゃはは!

富野:
全部印象深いし全部好きだから。
そういう意味ではTV版が終わった時にあった、ああもうこんな作品思い出したくも無いっていう自分の中の記憶をどういう風に払拭して行くか、つまり忘れていくかっていう事は本当に考えました。
考えた上であったのは皆さんが今ご覧になった通りの事です。
つまり物事の見方っていうのは一つだけではないんだ、そういう物語を作る事が自分にも出来るのではないか
そういう風に考えた時に、Zガンダムという素材はひょっとしたらそれが出来るかもしれないっていう事を本当に三年半ぐらい前に思いつきまして、その前の映画化の時にはお断りしたのは、ただのダイジェスト版だったらきっと、TV版の時の鬱屈した気分で終わって行っちゃう。
それが作品が終わって行くだけじゃないんです。
作り手も自分自身も実生活の中でやっぱり鬱屈して行くだろうなっていう感触が物凄くありました。
そういうZが好きなファンもいるという事も分かっていましたが、青春というのはあんまり明るくなくって、概ね暗いんですよね。
記憶としては。
大体、失敗の累積だっていうような記憶が概ねの人が持っている記憶だっていう風に思いましたし、僕自身もそうでしたので何か気持ちよくしたいなっていう事で。
僕の場合には申し訳ないけども20年という時間が必要だったという事です。
だからその辺は正直ちょっと認めていただきたいなっていう気があります。
と同時に昔、子供だったガキだった自分がひょっとしたら、お父さんになるかもしれない、お母さんになるかもしれない
っていう時に
つまり自分達よりも若い次の世代に見せていいものっていうものは意識した時に僕の場合にはこういう作り方をしました。
出来たらこういうものもひとつ参考資料にしていただけたら有難いなっていうのが今回の三部作に辿り着いた一番の理由です。
本当にありがとうございますっていう事しか今は言えません。

ごめんね!なんか本当の話になっちゃって。

司会:
いえいえとんでもないです。

富野:
本当はこういう話はしてはいけないっていう風に言われてるんですけども。

古谷:
はっはっ!(会場笑)

富野:
えぇ、今日の流れはこういう気分です。

司会:
はい、それでは

富野:
こういうお父さんの考え方でシャアとしては?

池田:
えー・・・「いい女になるのだな」(会場笑&拍手)

司会
ありがとうございました。
それでは最後に今日会場にお越しのファンの皆様へ一言、監督お願いいたします。

富野:
今、お伝えした通りです。
そういう事が出来るのも、要するに一人の立場では絶対に出来ないという事です。
支援してくだる皆様方がいらしたお陰だし、かつてのZという作品もあったからです。
なによも20年経っても観てやってもいいよ、というお声を聞かせていただく事が出来ました。
その為にこの二年間頑張る事も出来ましたし、そしてこういう風にまたスタッフも集まって頂きました。
こういう機会を作って頂けたのは本当に皆さんがいてのお陰です。
本当に心からありがたく思いますし、もしまた何かの機会がありましたらお目通りしたいなとも思いますので、もうしばらく頑張らせて頂きたいとも思います。

本当に今日はご来場頂きましてありがとうございます。

3.3 感想

・富野監督は始終ゴキゲンな感じだった。

・ファ役の新井さんは最初の自己紹介以外喋らせてもらえなかった。

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4.初日舞台挨拶(シネ・リーブル池袋 2006/03/04 13:10)

4.1 舞台挨拶参加者(敬称略)

 ・10:55の回と同じなので略

4.2 上映前舞台挨拶

司会:
それでは会場の皆様へ一言ずつ自己紹介をお願い致します。
飛田さん、お願いします。

飛田:
第二部が終わっていよいよ第三部公開です。
カミーユ・ビダンをやりました飛田展男です。
よろしくお願いします。

新井:
ファ・ユイリィ役の新井里美です。
公開の日をこんなに楽しみにしてました。
今日はよろしくお願いします。

池田:
シャア・アズナブルをやってます池田と申します。
えぇ・・・本日はお日柄もよく(会場笑)
よく来ていただきました。
ありがとうございます。

島田:
シロッコ役の島田敏です。
ファンの皆さんと同じように今日この日が来るのを首を長ーくして待っておりました。
一生懸命演じました。
観てください。
どうも今日はありがとうございます。

古谷:
「またこのステージに立つ事が出来てこんなに嬉しい事は無い!」(会場笑拍手)
アムロ・レイ、古谷徹です。

富野:
ようやくこの場所に立つ事が出来ました。
あまりいい出来ではないかもしれないと思っていらっしゃらない方もいるのを承知していますが、
ともかく20年経った成果を僕なりに示したつもりでいます。
ご覧になって頂きたいと思います。

司会:
富野監督にお話をお伺いしたいのですが、
今回のこの完結編「星の鼓動は愛」と言うタイトルには、監督のどのような気持ちが込められているのでしょうか?

富野:
監督の気持ちは込められておりません。(会場笑)
旧作のZガンダムの時に全く汚染されて20年経ったおじちゃんだから「三つ巴」で行こうと言う風にもってまとめておりましたが、去年の夏、アニメーターの何人かから反対意見が出まして、「あのタイトルはガンダムっぽいので嫌だ(?よく聞き取れず)
もうちょっと映画らしいタイトルにしてくれ」って何度か話し合いはあったのですが、その上で決まったタイトルですので、「星の鼓動は愛」なんてのは全く信じておりません。(会場笑)
が、最終的に異議申し立てをしたアニメーターがサブタイトルを考えてくれません。
ですから、うーんと、こいつらを本気にうんと言わせる為にはどうするかっていう事では、十日間は考えました。
で、その結果一応、私心がある総監督だから(会場笑)
「こんなんでどうじゃい!」って言ったら皆が黙りましたんで、これで行く事にしました。
その上で、敢えて言う言葉に関して言えば、旧作のガンダムから使う事をとても気を付けて劇中にセリフとして置いた想いを覚えがございますので、ファーストからすれば27年経つ訳ですけれども、こういうようなまとめ方もあるのではないかっていう事では、今はとても気に入っております。
このタイトルが出来たからこそ、あのポスターも出来たし、そして、この物語があったからこそ、このサブタイトルも出来たという意味では、かなり今は自慢しているというのがあります。
ので、サブタイトルは僕が付けました。(会場笑)

司会:
ありがとうございます。
それではキャストの皆様にもお話お伺いしたいと思いいます。
飛田さん、ついに完結編となりました。
カミーユは三部作を通してTVシリーズと何か大きく違った点というのはありましたか?

飛田:
えーそうですね。
ひたすら前向きになりました。
まぁ、時間的に早いというのももちろんありますけれども、
一歩立ち止まって振り返りざまに言葉を大尉やブライトキャプテンに投げかける事も無く辛い現実を受け止めて、すごいバイタリティというか肝というか目的というか、そこに向かって突き進んでいくという。
これは本当に自分の中に中に入り込んで行かないというのは、一番大きく変った事であると思うし、僕もそこに注意してやらせて頂きました。
多分そのかいと言うかそのパワーは絶対にこれから皆さん、この画面から受け取っていただけるのではないかと思います。

司会:
ありがとうございました。
それでは池田さんにお聞きします。
今回の完結編での池田さんの見所というのはありますでしょうか?

池田:
あのー、カミーユが・・・(聞き取れず)
これから観ていただく訳ですが、多分いいものだと思います。(会場笑)
いいものになっているはずです。
皆さんにメッセージが届くようにと思っています。
まぁまぁ、いいものになりましたよね?(会場笑)

富野:
さっきから自慢しているって(会場笑)

池田:
だから期待して観てください。

司会:
ありがとうございます。
それでは島田さんにお聞きします。
今回20年ぶりというという事でアフレコ現場の様子などはいかがでしたか?

島田:
アフレコの現場は久しぶりにお会いする方もいたりとか、和やかなんですけも、でも、やっぱり他の・・・場合によっては全然違うのは、物凄い登場人物は多いんですけども、どの一つの役としてこういうパターンだな、こういう感じでいいんだな、っていう風な役作りが出来ないと言うか、物凄いクオリティが高いと言うかハードルが高い事をやっぱり要求されましたので、一役者として表現者としてとってもピンと背筋が一本ピンと立ったような・・・

池田:
島田敏(ビン)だから?(会場笑)

島田:
あぁ、いやいや。(会場笑)
なんか、そんな思いで役作りをさせて頂きました。
はい。

司会:
シロッコの大変な点ですとかありますでしょうか?
その役作りの点で苦労した点はありましたか?

島田:
苦労した点はですか。
苦労した点は・・・
TVの時は割りと飛び飛びでしたりとか、状況がやっぱり、よく充分には理解出来ていなかったと言う事があったんですけども、今回やっぱり映画になりまして、いわゆる今まで観ていたもの、観ていたつもりなんだけれども、よくは本当は見えていなかったんだな、逆に言うとこの映画を通して、ある所が物凄い鮮明に迫って来る3Dの絵のような、あっ!えーっ!あっ!えーっ!、とかっていうシーンも多々あって僕個人も凄い興奮致しました。

司会:
はい、楽しみですね。
これからご覧になる方々。
それではありがとうございました。
それでは新井さんにお話お伺いいたしたいと思います。
今回、この素敵な豪華なキャストの方々の中でのアフレコだったと思うんですけれども、ファという役を演じられてみていかがでしたか?

新井:
えぇーと、そうですね。
ファは本当に自分そのままでやらせて頂きました。
民間人だったファがアーガマって言う戦艦に乗り込んで必死にその中で生きて行くっていう、その感じが今やっている自分に凄く重なりました。
まだ役者としては本当になにかもう、ぺーぺーって言ったらアレなんですけど、その私がこういう素晴らしい役者さんの中でやらせて貰うっていうのは凄く嬉しくもあり、とても大変でした!
でも、あの・・・
(役者さん&会場笑)

新井:
すいません!すいません!
でも、あの、楽しかったんです!(会場笑)
ファには本当に並々ならぬ想いを詰め込みました。
皆さんにも何か伝わるといいなと思っています。
今日は楽しんで行ってください。

司会:
ありがとうございました。
では、古谷さんは今回、第一部、第二部に引き続き、この舞台挨拶の方にも参加して頂いておりますが

古谷:
はい(生返事)

司会:
あの・・・うわ(会場笑)
昔からの、その昔からのTVシリーズからのZのファンですとか、また今回新たに新訳Zを初めてご覧になった方もいらっしゃると思うんですけども、そんな色んなファンの方に触れ合う機会がとても多かったと思うんですが、その感覚(?)を受けられていかがでしたか?

古谷:
いやー・・・ガンダムまだまだ行けんだなって思いました。(会場笑)
はい。
やっぱりね、Zから20年、ファーストから27年も経ってこれだけ劇場に人が集まってくれる作品と言うのは、まず考えらんないし

富野:
アムロあってのことですよね。

古谷:
ありがとうございまーす。
(会場拍手)
・・・あっ。(会場笑)
はっきり言って今回活躍してません!(会場笑)
ですが、監督がやっぱりこうやって舞台挨拶に呼ぶ為にアムロを出したそうでーす。(会場笑)

司会:
そんな事は無いですよね?
監督。

富野:
えぇ。
やはりガンダムはアムロがいないと収まらない。

古谷:
さっきと全然違うじゃないかよ!(会場笑)
もー!

富野:
ケースバイケース

古谷:
あぁ、そうですか。
流石、大人だな。
今回の映画の見所、大人達のしたたかさ面白いです。
僕は凄くそこが面白かったと思いました。

司会:
ありがとうございます。
それでは最後にゲストの皆様を代表して一言、富野監督よろしくお願いします。

富野:
改めて皆様にはありがとうございますと申し上げます。
こういうような状況も一スタッフの力では絶対に作り上げる事は出来ない訳です。
ましてや20年前の作品冗談じゃないよっていうのが本当の所です。
僕自身もこの企画を頂いた時はそうも思いました。
しかし、60を過ぎた年齢から見直してみた時に、こうようなやり方、つまり、新訳のやり方を許してくれるならば、作り直してもいいのではないかという風に思って改めて作り直しました。
当然その事によって、旧作のZガンダムがとても好きだとっていう方々には本当に申し訳ないと思う部分もあります。
が、それは、それこそ思春期の時代、青春の時代にはああいうような作品も共感出来る、しかし、20年経っても自分達が、子供を持つような歳になってきたかもしれない、そういうような時代に取っては果たしてどうなのかっていう事もどうしても考えざるを得ませんでした。
その結果、20年経ってこういうようなまとめ方もあるのではないか
つまり、物事はこういう見方もあるよ、現実はこうかもしれないけども180度違う見え方というのも手に入れる事が出来る。
それはどういう心なのかっていう事をこの三部作を通して、特に今回の「星の鼓動は愛」というサブタイトルに託して作り上げた物語なんです。
それを観ていただいて、今度皆さんがそれぞれお持ち帰り頂く物があればありがたいと思います。
なによりも、このような場を提供して頂けたのは本当に皆様方がいてくれたお陰です。
心から御礼申し上げます。
今後ともとは申しません、この作品についてご支援の程よろしくどうぞお願い致します。
本当に今日はありがとうございました。

4.3 感想

 ・10:55の回では挨拶しかさせてもらえなかった新井さんも話をさせてくれたようです

  天然っぽい感じの人でした

 ・退出する時に、カミーユ役の飛田さんとファ役の新井さんがアイコンタクトをして何か話しをしながら出て行って、本当の恋人のように見えました

4.4 上映後

 ・当日のチケットはほぼ完売している為か行列も少なくなっていました

 ・劇場限定プラモも残り僅からしく、スタッフが「残り僅かです!」と叫んでいた

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5.内容についてネタバレ注意

・基本的にカミーユ以外のキャラクターの運命はTV版と殆ど同じ

・各キャラクターのセリフは大幅に修正されており、いわゆる名台詞も修正、もしくは一部なくなっている

・ミネバ登場時にあの音楽はかからない

・ミネバの声は演技ではなく本当の少女?

・「ダカールの日」「キリマンジャロの嵐」等の地上シーンカット

  シャアのダカール演説カット

  アッシマーパイロットのアジス・アジバ少尉カット

  アムロ専用MSディジェ、カット

・ゼダンの門にハイザックカスタム

・ハンブラビ隊のラムサス・ハサ/ダンケル・クーパーはTV版と同じ声

  アポリー「三機編隊がいる?」

  シャア「この動き方は、貴様達ティターンズではなかろう!?」

・ハンブラビの特殊武装”クモの巣”は名前変更(ハイパーボイル?)

・ハンブラビの特殊武装”海蛇”も登場(名前は呼ばれない)

・ドック艦、ラビアンローズ登場

・メッサーラはジュピトリスのMSデッキにちょっとだけ登場(旧画)

・アーガマに来たハマーンとの会談でエゥーゴ側にアブ・ダビアがいる

 TV版に登場していないが、設定画だけあったキャラクター

 小説に登場

・レコアのメタスは撃破された為、ファのメタスはメタス2と呼ばれていた

・レコアはメッサーラに搭乗するシーンはない。いきなりパラスアテネ

・パラスアテネの大型ミサイル装備は無し

・サラの声が変更

 エンドロールで「恋人たち」で演じていた女優の池脇千鶴じゃなかったので初めて気が付いた

 島村香織という人らしい

・バーザムは殆ど出番無し

・シロッコと共にサラ、ヤザン、ラムサス、ダンケル、ドゴスギア艦長、他大勢の士官がミネバに謁見

・アポリー中尉の最後のセリフ カット

・リックディアス隊のパッチ(バッチ?)中尉がアポリーの死に居合わせる

 TV版ではハンブラビ隊の海蛇に捕らえられビームで戦死し、アポリーが悲しんだ

・TV版にいたリックディアス隊のボティ中尉、フォーティー(?)中尉は見当たらず

・百式が瓦礫のような物を持って盾代わり?

・ドゴスギアのバスク大佐の側に巨乳の女仕官が世話に付いている

・メラニーヒューカーバインとシャアがハマーンと接触する直前、グワダンの前にモビルアーマーのような茶色の二機の機体が飛行

 ガザCとは違うようだった

・シャアがグワダンを脱出する時に百式の背後に未塗装のガザC?

・シロッコVSハマーン

 サイキック?サイコヒット?

・ラーディッシュ・ブリッジクルーのサングラスは出番が多い

・ドゴスギアはヤザンのハンブラビ部隊によって撃沈、バスク・オム大佐死亡

 「恋人たち」でジャマイカンの謀殺シーンが無かったので代わり?

  TV版でドゴス・ギアを撃沈したのはレコアのパラスアテネ

・ドゴスギアのニュータイプ部隊カット

  ロザミアとサイコガンダムMk-II カット

 ゲーツ・キャパ/ローレン・ナカモトと複座式バウンド・ドッグ(白) カット

・MA形態バウンド・ドックのスカートの中に頭部が見えているシーンが追加

・ジェリドの最後のセリフはカット

・カミーユがジェリドの事をお調子者と評する?

・ジ・オは赤色十文字の光でティターンズ艦隊を誘導?

・破損したMk-IIで戻ってきたエマに対しシャアが最低限の修理で再出撃を言い渡す

・破損したMk-IIの肩にシールドを直付けしている時にアーガマから大きな盾を持った機体が出撃

 ネモと違うようだった

・ジムIIと異なる機体を見たような気がする

・百式がメガバズーカランチャーに跨ってカタパルト発進

・ヤザンはTV版と同じく脱出

 カミーユの怨嗟のような声はカット

・ハサン先生とアンナがちらっと登場

・コロニーレーザー内でジ・オが”隠し腕”を使用

・コロニーレーザ内でZが回転するサーベルのような物を投げ付けキュベレイのファンネルを落とす

 ビームコンフューズ?

・キュベレイのビームがジオングのビームと同じ音(ヴォーンという重い音)の時があった

・TV版で破損した百式が謎のビームを発射した件について補足シーン追加

 コロニーレーザー内でビームライフルを腕ごと切り落とされたはずの百式が謎のビームを発射していたTV版のシーンに、弾切れでライフルを棄てるシーンが追加されていた

 どこかでライフルを拾ったと言う事か

・シャアがキュベレイのファンネルをビットと呼ぶ

 「これであの武器は使えまい!」(TV版) → 「これでビットは使えまい!」

 シャアがアクシズから長く離れていた事を示す暗示だろうか

・Zがハイパーメガランチャーを棄てたのにいつの間にか戻っていた

・カミーユを援護する幽体の中にライラ・ミラ・ライラがいない

・幽体の中に、「恋人たち」で脱出したロザミアが何故か登場

 第一部、第二部でカミーユとは戦闘以外で接触は無かったのに・・・

 いつの間にか死亡した事に?

・TV版で最後まで沈まなかったジュピトリスはジ・オと共に撃沈

・Zのシールドが外れている為、ウェーブライダー形態でZの顔が見えている

・ウェーブライダー形態からゆっくりMS形態に変形

・カミーユの白メットを一般用オレンジと交換

 何故予備が?エマさんの形見?

・フラウ/レツ/キッカ/アムロ/ベルトーチカは地上で宇宙での戦況を観測していた模様

・キッカのセリフが悲しい

・カイはセイラにクワトロ・バジーナの事を聞きに来た

 セイラの声はライブラリ出演(オリジナルキャストが故人の為)

 なお、TV版でセイラは登場したがセリフ無しだった(この時はスケジュールの都合?)

・ミライとハサウェイ/チェーミンは連邦軍基地に向かう途中、道を尋ねた人に無視される

 ただの民間人のようだったが、何か意味のあるシーンなのだろうか?

・アクシズ艦隊は地球圏から離れるがミネバは地球へ

・主要な旧ホワイトベースクルーの中で、ハヤトだけ出て来なかった

 「恋人たち」でオリジナルキャストでなかったからだろうか?

 また、「恋人たち」でハヤト役を演じていた人は「星の鼓動は愛」でラーディッシュのサングラス役で活躍していたから?

・ジャマイカン少佐/ロベルト中尉は触れられず不明のまま

・連邦ハイザック(青)は見かけず、ティターンズハイザック(緑)が殆ど

 「恋人たち」で連邦ハイザックが多かった事から、ティターンズ支配が進んでいたと言う事だろうか

・ラスト多数の仕官がハマーンの元に集まってくるシーンがあるが、ZZに登場する士官の姿は見えず

・Mk-IIを回収する場面が無かったような?

 エマと共にコロニーレーザーに消えた?

・カミーユとファはガッチリ抱き合う

・サエグサがおかしくなったと思ったらカミーユとファの会話を実況していただけ

・地球をバックにした百式漂流シーンは無い

・アクシズ艦隊

 グワダン、グワンバンの他、エンドラ級(緑/茶)も数隻

 そういえばムサイ改を見かけなかったような

・ハマーンの演技は必見ですな

・エンディングのGacktのラップ(?)は・・・

 数曲あった中から富野監督が選んだらしいが・・・

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